こんにちは、しょうです!
現役の塾講師として中学生〜浪人生に
英語の授業をしています
この記事は次のような方に向けて書いています
・関係詞が途中から理解できなくなった方
・基本から復習したい方
・中学校で関係代名詞を習い始めた方
・高校で関係詞によって英語を諦め方
・今後関係詞マスターになりたい方
・TOEICや検定に向けて関係詞を復習したい方
関係代名詞に関するよくある疑問
・そもそも関係詞ってどんな文法?
・関係代名詞ってなに?
・関係代名詞と関係詞の違いは?
・主格ってなに?
・先行詞ってなに?
・どうやって訳すの?
・whoとwhichの使い方の違いは?
・thatはいつ使うの?
・どんな問題が出るの?解き方は?
これらの疑問全てに答えていきます
関係詞は中学、高校で習いますよね
中学は基礎、高校は基礎から応用といった感じです
今回は基本となる主格のwhoとwhichの使い方を解説します!

それぐらいわかるよ!

そんなことより
相対性理論について解説して欲しい
という声が聞こえてきますが
関係詞は最初は理解できていたのに、気がついたらわからなくなってたということが多い範囲です
そのような場合、自分がわからないところもわからないという
もはや哲学的な状況になることが多いです

哲学モードの方は一番最初の知識がしっかりしていないことが多いため
はじめから1つ1つ理解し直すのが近道になります!
関係詞は難しいイメージがあるかもしれませんが仕組みがわかれば関係詞はとても簡単です!
パズル要素があるので、理解できるようになると
関係詞の問題を解くのが楽しくなります
パズルが好きな人は趣味にしてもいいぐらいです

趣味は?

関係詞です
whichのことを考えると夜も眠れません
それでは、はじめましょう
関係詞とは
関係詞は「文章で名詞に情報を追加する文法」と覚えればOKです!
関係詞には関係代名詞、関係副詞、関係形容詞の3種類があります
関係詞を「果物」とすると、関係代名詞などは
「ぶどう」や「りんご」「もも」などの具体的な種類になります
重要なのは関係代名詞と関係副詞の2つです
関係形容詞はかなりレアです
名探偵コナンの誰も殺されないエピソードと同じぐらい珍しいです
関係詞とは
関係詞とは「文章で名詞に情報を追加する文法」と言いましたが
よくわからないですよね
文法は言葉で解説されてもほとんどわからないものです。ご安心を
例を見ながら理解するのが一番です!
例)①その男性は親切です。
②彼は毎朝走っています。
この2つの文章を1つにまとめると
毎朝走っているその男性は親切です。
日本語だとこんな感じです
その男性の情報が追加されていますよね?
ただの男性ではなく、毎朝走っている男性になりました
次に英語だと
①The man is kind.
②He runs every morning.
合体させると
The man who runs every morning is kind.
英語は文章を合体させると謎の who が発生します
この謎キャラ who のことを関係代名詞と言います
関係代名詞は文章と文章をくっつける働きがあります
普通にくっつけるとこうなるはず
The man who he runs every morning is kind.
ですがこの文章は間違いです
上の文章との違いは he があるかどうかです
he が指しているのは The man です
つまり he と The man は同じです
そのため、「2ついらなくない?」となり
The man だけ残すのがルールになっています
ここで疑問に思った方もいると思います
2つが表していることが同じなら
The man じゃなくて he を残してもいいのでは?
めっちゃいい疑問です!
答えから言うと he を残すのはダメなんです
理由は簡単!この文法が関係代名詞だからです
「代名詞」がポイント!
先ほど、who が関係代名詞と言いました
この who は文章と文章をを合体させる以外に
代名詞の代わりになるから関係「代名詞」と
言うんです
Tha man は名詞です
he は代名詞です
省略されるのはいつも代名詞になるということです!
代名詞とは
太郎はサッカーが好きです。
彼は身長が高いです。
この文章で太郎は名詞、彼は代名詞です
もちろん、彼は太郎です
同じ人物について話すときは
2回目以降は言い方を変えるのが一般的ですよね
このルールは英語でも日本語でも同じです
2回目に使う表現、今回だと彼が代名詞とういうことです
英語だと…
Tom の代名詞は He
my mother の代名詞は She
box の代名詞は it
dogs の代名詞は they
これが関係代名詞の「代名詞」です
言われれば
「それのことか。知ってたや」って方も
多いと思います(^ ^)
主格とは
関係詞は3種類あると解説しましたが
関係代名詞も3種類に分かれています
それが主格、所有格、目的格です
「 I 」や「you」などで考えるとわかりやすいです
主格 所有格 目的格
I my me
you your you
she her her
he his him
they their them
we our us
見たことありますよね?
それぞれ次のように覚えるとわかりやすいです
主格=主語のこと
所有格=「〜の」と訳すやつ
目的格=動詞の後ろで使うやつ
今回の記事では主格を扱います
実は先ほどの文章も主格です↓
The man who runs every morning is kind.
同じ文章だと退屈なので他の文章で主格を解説しますね
次の2つの文章を上のやり方で1つにするとどうなりますか?
①That woman is my wife.
(あの女性は私の奥さんです)
②She is working out so hard.
(彼女はゴリゴリに筋トレをしています)

正解は
That woman who is working out so hard is my wife.
(あのゴリゴリに筋トレをしている女性は私の妻です。)
今回の文の場合、That woman と She が同じ人物を表しています
代名詞であるのはSheであるため省略されています
whoは関係代名詞。ここまでは復習です
では、主格の知識を使ってみましょう!
That woman who is working out so hard is my wife.
↓今回省略された She は元々は主語でした
She is working out so hard.
ここで質問です
主格とは?なんでしたっけ?
そうです。主語のことです
今回の文のように主語を省略する関係代名詞のことを主格の関係代名詞と言います
大丈夫そうですか?まだまだ続きますよ?
わからない方はどんな質問でも気軽に聞いて下さい(^ ^)
関係詞のまとまりをカッコで括る方法
かっこを理解することは文章を訳す上でも重要です
自分でカッコの場所を見つけられるように
なりましょう!
例)
The man(who runs every morning) is kind.
毎朝走っているその男性は親切です。
That woman(who is working out so hard) is my wife.
あのゴリゴリに筋トレをしている女性は私の妻です。
カッコの初めは簡単です
関係代名詞の左に書けばOK!
終わりが少し難しいのです、、
関係代名詞より後ろの動詞の数がポイント
2つ目の動詞の手前でカッコ閉じです!
1つ目の例文では runs が動詞①
is が動詞②なので、is の手前でカッコ閉じです
2つ目の例文では is working が動詞①です
is も working も動詞ですが
この2つの動詞は2つで1つの意味を作っている
ため、1つの動詞と考えます
例えば、have met や was seen なども同じように考えます
そして後ろにある is が動詞②なので、is の前でカッコ閉じとなります
どうですか?カッコの付け方わかりました?
カッコの付け方が分からない文などあれば
是非コメントにて教えてください!解説します!
ちなみに、、、
この赤カッコのまとまりを関係詞節と言います
ですが、覚えなくて大丈夫です
学校で友達にドヤ顔を披露したい方は是非覚えて
下さい
先行詞とは
先行詞は簡単です!
ここまで複雑な話だったので休憩です

例)
The cat (who is dancing in the orange) is Tama.
オレンジの中で踊っている猫はタマです。
I don’t want to believe that person (who is singing drunk) is my uncle.
酔っ払って歌っているあの人が叔父であると信じたくありません。
青の単語が先行詞です!
言葉で説明するなら「文章で後ろから情報追加されている単語のこと」です
究極にわかりにくいので実際の例で解説しますね^^;
赤かっこの中は先行詞を説明しています
(オレンジの中で踊っている)→猫
(酔っ払って歌っている)→人
このような感じです
先行詞は関係代名詞の前に来ることが
多いです
2つの文章を合体させるときに省略しなかった方の単語が先行詞と考えても正解です
ですが合体させる前の2つの文章は
普通わからないので、この考え方は使いにくいです
オススメは関係代名詞の前が先行詞と考える方法です
例外はあるのですが、基本はこの覚え方がわかりやすいです
例外が気になる方はこちらを読んでください↓
(気にせず飛ばしてもらっても大丈夫です)
(関係詞マスターを目指す方は必ず読んでください)
先行詞が関係代名詞の直前にない場合
例)The girl on the bookshelf who looks happy is running away from her mother.
本棚の上で幸せそうな少女は母親から
逃亡中である。
このように、先行詞と関係代名詞が離れている場合があります。
このような場合はいくつか種類が
あるため別の記事にて詳しく紹介します
今回は例文を見て「ふーん」と思っていただければ大丈夫です
who と which、that の使い分け
これは先行詞が物や動物なら which
人なら who それだけです
「私は動物も人間も平等に扱いたい!」
普通に問題で間違えるのでオススメしません
ですが、そんな方には関係代名詞 that!
先行詞が物でも動物でも人でも使うことができます。最強です
that なら先ほどの人間、動物どころか物まで平等に
平和への大きな一歩はこの関係代名詞 that だったのです

例)He bought an expensive bag which (that) would be never used.
彼は決して使われないであろう高い鞄を買った。
The person who (that) is having lunch in the park alone is my English teacher.
公園で一人でお昼を食べているその人は私の英語の先生です。
このように人か物、動物かで主格の関係代名詞を選びます
そしてどんな時でも主格の場合はthatが使えます。便利〜♪
どのように訳すのか
関係代名詞の文章は訳すのが少し難しいと感じるかもしれませんですが、規則がわかれば簡単です
例)This car which (that) was made in Japan smells like Natto.
日本製のこの車は納豆みたいな匂いがする。
カッコをつけると読みやすくなります
カッコの付け方覚えていますか?
関係代名詞で初めのカッコ
2つ目の動詞の手前でカッコ閉じです
was made はまとまりで意味になるため
これで動詞1つと考えます・・・①
となると、smells が2つ目の動詞・・・②
このようになります
This car (which was made in Japan) smells like Natto.
① ②
訳はカッコの中は車を説明します
日本製の(日本で作られた)→車
ですが、This も訳す必要があるため
日本製の(日本で作られた)→この車
となります
その後は普通の英文を訳す順番で訳せばOKです
日本製のこの車は納豆みたいな匂いがする。
となります
カッコの部分を見つけて、先行詞にうまく繋がるように訳すことがポイントです!
実際の問題と解き方
文法ができるようになるには実際に問題を解くしかありません
知識として知っていることと実際に解けるかどうかは全く別問題なんです!
「解説を聞くとわかるんだよなー」という方
注意が必要です
厳しいようですが
それはわかってないと考えるべき
問題をたくさん解いて真の実力を身につけましょう
この記事での問題数は多くありませんので気軽にチャレンジしてみてください!
問1(レベル1)
I met the girl ( ) has many books.
ア which イ this ウ who エ those
問2(レベル2)
Do you want the ( ) which eats so much.
ア friend イ children ウ cats エ dog
問3(レベル3)
間違いはどれでしょうか
When I bought the manga ①that ②was selling well, there were many people in the bookstore ③who wanted to buy the new book that ④were written by Haruki Murakami.
どうですか?解けましたか?
それとも反省会が必要でしょうか
解くときは論理的に解くことが重要です
論理的とは自分が選んだ選択肢の理由を説明できるということです
皆さんは説明できますか?
もし正解できたとしても理由が言えないとしたら
次も正解できるかどうかはわかりません
それでは実力とは言えませんよね?
運も実力のうちとは言いますが、、、
それでは正解発表です。
問1ウ 問2エ 問3エ
どうでした?それでは解説です
問1(レベル1)
I met the girl ( ) has many books.
ア which イ this ウ who エ those
これは簡単にできた人が多いと思います
選択肢と( )の位置から関係代名詞の問題だと
わかります
次にどの関係代名詞を入れるかです
これは先行詞によって決まりますよね
覚えていますか?
今回は girl が先行詞のため人の時に使う
who が正解です
問2(レベル2)
Do you like the ( ) which eats a lot?
アfriends イ children ウ cats エ dog
この問題は少し変わった問題です
関係詞の問題は問1のような who やwhich を問う問題が一般的ですが、今回は先行詞の問題にしてみました
どこに注目するかが重要です
この問題では eats に注目するのが正解でした
なぜなら、この eats は( )の中によって決まるからです
ア〜エの選択肢を見てみるとエだけが、単数形です
eats には三単現の s がついているので、単数形しか( )に入ることはできません
したがって正解はエの dog になります
問3(レベル3)
間違いはどれでしょうか
When I bought the manga ①that ②was selling well, there were many people in the bookstore ③who wanted to buy the new book that ④were written by Haruki Murakami.
訳: よく売れてる漫画を買ったとき、本屋には村上春樹の新作を買いに来た人がたくさんいました。
出ました。大学入試の難関校に多い間違い探し
あの東大でも出ます(当然この10000倍難しい)
この問題では関係詞の基本が学習できます
関係詞の基本は①先行詞と関係詞が正しい組み合わせか確かめること
②先行詞と関係詞の後の動詞の組み合わせが正しいか確かめること
この2つでほとんどの問題は解けます
では確かめてみましょう
①that の先行詞は the manga です
that は先行詞が人でも物でも使っていいので問題なし
②was の主語は the manga です
the manga は単数形なので問題なし
③who の先行詞は少し離れていますが、people になります
who は人が先行詞のときに使う先行詞のため問題なし
④were の主語は book です
book は単数形であるため、were ではなく、was が正解です
正解は4の were です
どうでしたか?慣れるためにはたくさん解くしかありません
どんどん解いて解けるようになると関係詞の問題は病みつきになります
こんな表情で解く日も近いです

わからないことがある場合
コメントから気軽に何でも質問して下さい!
まとめ:
・関係代名詞は関係詞のうちの1つ
・文章で単語に情報を追加する文法が関係詞
・名詞に情報を追加する文法の中で代名詞の働きも持っているものを関係代名詞という
・主格とは主語のこと
・先行詞とは文章で説明されている単語のこと
関係代名詞の前にあることが多い
・関係代名詞は後ろから前に訳す
・関係代名詞 who と which の違いは who の先行詞は人、which の先行詞は物と動物
・関係代名詞 that は人にも物にも動物にも使える最強の関係代名詞
すごい長い記事になってしまいました、、
実はこれでもまだ全ての関係詞を考えると5%ほどです、、
果てしない関係詞の旅は始まったばかり
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです
関係詞の記事はまた続きを書くのでよければ見て下さい!
それでは!
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